さくMAXメディカルブログ

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医薬品卸の仕事

皆さんこんにちは。

今日も医薬品卸について仕事内容を書いていきたいと思います。

先日も述べたこの業界ですが、一般的には表に出てこない職種ですよね。私も入社するまでは存在すら全く知りませんでした。しかし医療機関からすれば無くてはならない存在です。
業界ではMS(マーケティングスペシャリスト)なんて呼び方をします。ちなみに製薬メーカーの営業はMR(メディカル・レプリゼンタティブ)と呼びます。そんなMSの仕事内容をいくつか取り上げていきたいと思います。



① 受注・納品
病院・薬局から必要な薬剤や消耗品の注文が入ります。以前は電話・FAXが基本でしたが近年は薬剤品目数が増えてきた現在はオンライン発注が主流と言えるでしょう。
注文が入ったものを揃えて得意先へ向かいます。ルートで担当エリア内を1日1回~複数回納品するケースがあります。(中には急いで持って来い!!!なんて言われる先もありテンパってます笑)とにかく安定的に薬剤を医療機関に届けることが最優先ですね!

② 代金回収
代金は掛売が基本的ですね。ですから毎月締め日に精算し請求書が発送され振込みや口座振替キャッシュフローしていきます。売ったものが回収できなければ利益どころか負債になってしまいますからここが一番大事だ!と入社した時から口酸っぱく言われます。。。
中には支払いできず倒産や夜逃げなんてことも実際ありますので会社として取引先の財務状況は細かく把握しておかなければなりません。

③ 新薬営業
メーカーは自社の製品を開発し市場に出していきますが実際に医療機関へ納めるのはMSになります。MRは自分の成績を上げたい。MSはその製品を売って自分の売上を増やしたい。お互い売りたい訳ですからMSはMRと共闘して先生方へ新薬をPRしていきます。
これはライバルの他社MSも同様のことを考える訳ですから、いかに自分から買ってもらえるか営業の手腕が問われますね。同じ商材を同業他社も扱っているという厄介な仕組みです。

④ 価格交渉
③の新薬営業の中にも含まれますが複数のMSから見積りを取って安い先に決定しますね。これは病院側としても当然。
(病院は薬価に対して安く仕入れることができ、使われた薬剤の薬価のままレセプト請求できます。ですから差額分は利益になります)
そして2年に1回薬価改正というものがあり、その都度薬価が変わるので見積りになります。数百から数千品目扱う先もあるので時期になると一品ずつの価格設定をしていきますので必然的に徹夜です!



これが今後毎年になるかもしれないというニュースもあるので戦々恐々としております。

他にも在庫管理や返品対応など細かな業務はたくさんあります。
少し変わった業界なので皆様ご存知ないかもしれませんのでこれを機に見かけた際には気に留めて頂けると嬉しいです。

ではまた!お大事に~