調剤薬局のジェネリック事情
皆さんこんばんは。
最近はジメジメとして梅雨らしい梅雨ですねー。
さて今日は調剤薬局のジェネリック事情について書いていきたいと思います。
みなさんは調剤薬局へ処方箋を持っていったときにジェネリック医薬品で宜しいでしょうか?
なんて聞かれたり、アンケートに記入した経験があるかと思います。
先発品と同じ効果でお安くなりますよ!
なんて言われ方もされると思います。
調剤薬局はこうして患者様から許可を取りジェネリック医薬品へ切り替えをしています。
いや、しなければならないのです!!!
なぜか。???
国からの指導はもちろんですがこのジェネリックの使用量によって調剤薬局の儲けが変わってくるからです。
後発医薬品調剤体制加算といって毎月その薬局で出された医薬品のうち後発品が存在する医薬品の中で、後発品の使用割合が85%以上は「加算3」として28点
80%以上85%未満は「加算2」の22点
75%以上80%未満は「加算1」の15点
使用割合が40%以下の低い薬局は加算は付かないです。それどころかペナルティとして調剤基本料が2点減算になります。
1日50枚/月に20日で処方箋が来る薬局があったと仮定して
加算3の場合
28×50×20=28000点
加算1の場合
15×50×20=15000点
減算の場合
- 2×50×20=-2000点
加算3と減算では30000点の差!!
つまり30万円もの差額が生まれるのです。
30万あればパートの薬剤師さん雇えますよね!
この差は大きいですし、国も2020年には全体の後発品使用量を80%へ持っていきたい考えを示しており、19年9月時点で76.7%とあと少しのところまで来ています。
そして今後は減算のバーも上がってくることは間違いないでしょう。
医療費が削減されるということでとても良いことかと思います。
しかし薬局で先発品を希望する方もいますし、家族が薬をもらいに来て折角病状が落ち着いているのに切り替えたくない!
などの要望で切り替えにうまくいかない様々な問題を抱えています。
しかし先日も後発品が追加発売され薬局は常に後発品使用率%に追われているのです^_^笑
実際は先発品と後発品の薬価が数円しか変わらないものも数多くあり、医薬品を卸す身としては、そこを切り替えるよりも医療費を削減できる方法があるんじゃないかなぁと日々考えております。
個人的には先発品を希望する方には差額を保険ではなく実費で負担してもらうとか、いっそ先発品と後発品を同じ薬価にしてしまえば!なんて考えております。
アメリカなんかは自身が加入する保険会社のプランによって飲める薬が決まってくる様で恐ろしいですが、国民皆保険の素晴らしさが光る一面今後財政のことを考えるとこのままでは厳しいのかなぁなんて。
まぁそれは厚労省のお偉いさんがやることですね!
官僚の皆さん明るい日本をよろしくお願いします!!!
ではまた!お大事〜