さくMAXメディカルブログ

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薬価制度

今日は薬価制度について話していきたいと思います。

皆さんが普段服用されている医薬品には全て国(厚生労働省)、が定めた公定価格がついています。つまりメーカーが独自に値段を決めることができないのです。



例えば自動車メーカーが開発・発売しディーラーの代理店での小売価格は自由に設定が可能ですが医薬品の場合は指定された値段が付くのです。
自社で開発したのに価格が自由に設定できないなんて不思議ですよね!

そして1錠○○円と値付けられた医薬品が病院や開業医、薬局へと卸されて行きます。
そこで処方された分を毎月分医療機関がまとめて保険の支払い機関(社会保険国民健康保険)へ請求し各医療機関へ支払われるのです。レセプトとも呼びますね。



病院で処方された薬が薬価100円/1回1錠/1日3回/30日分だった場合

100円×3×30=9000円になりますね。

明細書の赤枠の中が薬剤の価格です。1点10円計算になりますのでこちらは680円でそのうちの3割が個人負担となります。3割負担を窓口で支払うとそんなに大きい金額ではないかもしれませんが図の診療トータルで430点4300円もかかっているんですね。
皆さんも受診された際は合計の点数を見てみましょう。

年々医療費が増加し財政を圧迫してきていますので個人の負担も今後間違いなく増えていくことが予想されます。そうしなければ国民皆保険制度の崩壊へ繋がります。

また余談ですが生活保護の世帯も年々増加しています。そういった方々の医療費は無料になります。
仕方がないことですがそういった方々が先発品を希望して高薬価な薬剤を横流ししてしまう事件も発生している事実があります。
一般の納税者が一生懸命働いて薬剤は少しでも安くしようとジェネリックに切り替えているのに、その納めた税金で金儲けするなんて許せませんね!
話は逸れましたが国の薬価制度には2年に一度薬価改正が行われ価格が見直されます。当然売れている薬は価格が下げられます。また薬価調査というものがあり医療機関に大幅値引きされて納められている薬剤はそこでターゲットに挙がり改正のタイミングで大幅薬価ダウンになります。製薬メーカーも薬価を守りたいため薬価維持するために様々な手を打ってきます。これはあまり公表できないかもしれません笑



今日は薬価制度についてお話させて頂きました。

ではまた。お大事に〜